夕焼け小焼けをいじらしく待っていた
花が咲くまでも待ちきれなかった時代があった
空はどこまでも青く澄んでいた
今はどうだろう
コンクリートに覆われた地は薄暗くて
落ちた花にも目を向けなくなった
それでもここには光があると信じて
見えなくなった未来の先には
赤い太陽があって
青い空をかんかんと照らしている
その瞬間を待っていたのに
今はまだ薄暗い街だけれど
月は浮かんで
ひとりの夜を照らす
疑うなと囁いている
だから今日も
人知れず瞼を落として
今日は咲けなかった花を見る

いのり|pixivFANBOX
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