水の滴るとはよく言ったもので
実際水を浴びてみると案外不快が勝つ
残念ながら見てくれるひともいないけれど
それでもたまに思う
誰かに知ってほしいと
雨音はかたかたと夜長を伝えて
頭の中をゆっくりと飲み込んでいく
知らないことは恐ろしい
夢を見るのが怖い
そんな日だった
きれいなものはきれいなままで
目が覚めたら何も無くなって
どうしても掴めないあたたかさだけが
手の中に残っていた
私が望むから
そう囁いた声は聞こえない
なにがあろうと
自分は自分なのだから
それだけは変わることがないのだから
また今日も夜長に夢を見る
きれいな夢は頭の中だけでひかりかがやいて
今もただ
私を救ってくれているのだ

いのり|pixivFANBOX
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